アパレル 経営 コロナ
アパレル業界の新型コロナウイルスによる影響 中国国内の製造業は2020年2月9日まで休業. 新型コロナウイルスが報じられてから早1ヶ月がすぎ、各地では学校が休校になったり、イベントが中止になったりと影響が広がっています。そんな中、少しずつ影響が出始めているのが、観光関係を中心とした会社の倒産や経営破綻のニュースです。愛知県の旅館が Fashion ポスト・コロナ 【コロナ後:アパレル業界編】炙り出された問題点「現在のシステムが正しいなんて到底思えない」 2020年05月16日 13:30 JST © 2020 ファッション業界ナビ All rights reserved. 新型コロナウイルスが世界各地で猛威をふるい、特に中国本土は大打撃を受けている。 2020年05月16日 13:30 JST 新型コロナウイルスの収束後、ファッション界はどう変わる――?未だ先が見えない状況だが、奥底にはパラダイムシフトの萌芽も見え始めている。かつてない困難からの気付きや価値観の変化に目を向け、これからのファッションを考える 9人目は、ファッションに関する書籍や連載、  ファッションブロガー・プロデューサー・YouTuberのMBです。コロナショックで大変な最中、外出自粛によりアパレルは多大なる影響を受けています。今回はコロナショックにより表出したアパレル業界の問題と影響、そしてコロナ後のファッション市場について語ります。  「今回の危機は、業界の現状をリセットしてスローダウンする貴重な機会」(ジョルジオ・アルマーニ)。 卓越したクリエイターでもあり優れたビジネスマンでもあるジョルジオ・アルマーニは、我々が思っているよりもはるかに冷静にこの情勢を観察していました。兼ねてからファッション業界には「供給過剰問題」がありましたが、それが今回の危機によってさらに表出した形に。 統計データでは日本国内で販売されている衣料品の実に半分ほどが売れ残り、何らかの形で処分されていることが分かっています。街を歩けば同じような服が同じような陳列で並び同じように販売され、そしてセール時期になれば没個性の服は見事に売れ残りどこも叩き売りをし出す始末。POSシステムをはじめとした生産体制の最適化により個性を失った服たちはモールにあふれんばかり。それらを販売するスタッフでさえ「供給過剰である」ことに気がついています。 人々も今回の一件で気付いているはず、「服なんてそんなに必要ない」と。外出自粛が言い渡され家で過ごす時間が増え、流されるままに買っていた商習慣を再考する機会ができました。 コロナ後の世界では流されるまま消費を繰り返すのではなく、「本当に必要なものを考える」習慣が生まれるでしょう。 何しろこの1ヶ月ほど1枚も服を買わなくても不便がなかったのだから。消費者は今後、購入に対して「本当に必要なのか?」と、より慎重な態度を取るようになるはずです。すると価値のあるものだけが生き残り、今までの没個性で粗製濫造の勢いは衰えていくはず。  大手セレクトショップが取引先に対して商品仕入れのキャンセルを要求するという一件が問題になりました。セレクトショップのオリジナル品は、主に下請けであるOEM業者に製造委託されます。コロナの影響で需要が落ちて在庫を積んでいるショップ側は、発注したものを一方的に「やっぱりいらない」とキャンセルしたわけ。じゃあ作った商品はどうなるの?廃棄される?製造原価は誰が被ることになるの?追求と監視が活発になる中、キャンセル問題を起こしたショップらは説明責任もしくは信用失墜を負うことにもなるでしょう。 実はこれ今回だけの話じゃない。数の大小こそあれど日常的に起こっていたこと。というのも私のオリジナルアイテムなどでは「大手セレクトショップがキャンセルした生地在庫」を格安で仕入れて作ったこともあるから。何度かOEM業者から「ショップ側からキャンセルされたものを引き取ってくれないか?」と相談を受けたこともあります。 下請法という法律もありますし、取引先が「契約違反だ」と突っぱねれば良いものの、次回からの発注がなくなることを恐れて強く言い出せない所も多いのです。これは今回の件だけではなく、業界に深い根を張った問題のように感じています。 しかし、コロナ禍の情勢によってこうした業界の悪しき習慣が炙り出されました。SNSという、ある意味「監視ツール」の役目を果たすシステムが浸透しているからこそ、今後はいわゆる「下請けいじめ」が減るかもしれません。※MB氏は発注キャンセル問題に関して、OEM業者から一部在庫を引き取り、特別セールなどを準備中。(5月14日現在)  コロナ問題により多くの人が「一旦立ち止まる」ことをしたのは大きいと思います。私自身も「対面打ち合わせよりZOOM会議の方が楽じゃん」としみじみ感じましたし、旧態依然としたアパレル業界でもほとんどの会社が「ZOOM会議」を導入しています。コロナが明けた後もこの流れは消えないでしょう。リモートワークが多くなり、人と会う機会が減り、仕事着の必要が少なくなり・・・アパレルやファッションに対する認識も以前とは違うものとなるはずです。 供給過剰・キャンセル問題など各種問題が炙り出されていますが、ファッションの本質的価値について多くの人が冷静に見るようになることは、業界にとってもメリットとなるはず。本当に必要なもの、価値のあるものだけが残るわけですから。 長らく業界にいる私としては、コロナ問題が現在の問題から脱する機会となり「本当に必要なものを必要な分だけ作る」アパレルに生まれ変わればと思っています。作ったものが半分も売れ残り廃棄するような現在のシステムが、正しいなんて到底思えませんから・・・。現在の人気記事アクセスランキング©FASHIONSNAP.COM SHARE目次新型コロナウイルスが世界各地で猛威をふるい、特に中国本土は大打撃を受けている。中国国内の製造業は2020年2月9日まで休業を延期している。新型コロナウイルス感染拡大により売り上げに影響を受けているブランドやアパレル各社が、対応に追われている。1月29日の旧正月明けから多くの企業がひとまず31日までの在宅勤務許可・勧告を発令した。 ほとんどのファッション企業が中国で生産を行っており、多くのアパレル企業は2月3日の時点では、「旧正月前に生産分は入荷済みのため、調達面ですぐに影響が出ることはない」(ワールド)という声が多いが、先行きが見えない中、ひとまずは工場再開までの状況を見守るしかない状況だ。ただ、中国での短期生産を掲げていた企業には早くも影響が出ている。また新型コロナウイルス蔓延で世界各地の小売業も大打撃を受けている。国内アパレル企業では、ビームスやユナイテッドアローズ、このほか、ファーストリテイリングや「無印良品」も従業員のマスク着用を許可。長期化する新型肺炎の影響で企業活動の低迷や経済への悪影響が懸念されている。緊急事態宣言の影響で多くのアパレル企業が店舗を休業せざるを得ず、苦境に陥っている。アパレル大手のオンワードは、国内外の店舗の閉鎖に伴って損失を計上したことなどから、ことし2月期の決算が521億円の最終赤字になりました。今年度さらにおよそ700の不採算店舗を閉鎖するとしています。これは、暖冬の影響などで冬物衣料の販売が落ち込んだことに加え、希望退職者の退職金や国内外での不採算店舗の閉鎖に伴って、損失を計上したことなどによるものです。オンワードでは、今年度中もさらにおよそ700店舗の不採算店舗を閉鎖し、従業員をネット通販などの成長分野に配置転換するなどして事業の立て直しを進めたいとしています。一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今月の店舗での売り上げが12日までで前年に比べて、すでに70%落ち込み、この先も影響が見通せず今年度の業績は現段階では予想が立てられないとしています。オンワードの保元社長は「従来通りの運営では収益を生み出せない。ネット通販を強化し、客の利便性を考えた店舗運営の在り方を考えたい」と話しています。4月は政府が7都府県で緊急事態宣言を発令し、他の県でも独自に宣言が出されたことから、ほとんどの企業が臨時休業などの対応をとっている。ウイルスの終息目処が立っていないことから、今後前年同月の実績の減少幅がさらに大きくなると予想される。“コロナショック”は、消費者の生活や価値観を根本から変える可能性がある。例えば、巣ごもり消費が浸透し、実店舗に客足が戻らないかもしれない。在宅勤務、リモートワークが当たり前になり、「店で服を売る」というビジネス自体が縮小していくかもしれない。痛みに耐え、未来を見据えた改革を進める必要がある。緊急事態宣言が5月14日付で39県を対象に解除されたことを受けて、一部のショップでは短縮営業やアポイントメント制といった制限付きで順次営業を再開している。レナウンは5/15日、民事再生手続きに入った。子会社レナウンエージェンシーによって東京地裁に民事再生法の適用が申し立てられ、受理された。負債総額は138億円にのぼる。主力販路である百貨店での販売不振によって長期にわたって低迷しており、2019年12月期には67億円の最終赤字を計上していた。このような財務の悪化に加えて、新型コロナウイルスによる店舗休業が決定打となり資金繰りに行き詰まった。今後は再建に向けてスポンサーを探す。CATEGORY :繊維商社についてアパレル企業の在宅勤務に関して | リモートワークの注意点ジャパンイマジネーションが「CECIL McBEE(セシルマクビー)」の店舗を閉鎖カジュアルウェア衣料販売の「メックス」に破産開始決定、負債12億円D2Cとは?アパレル業界の常識を覆すビジネスモデルを解説アパレル業界の今後についての考察 2020年版次の記事 このサイトでは目まぐるしく変わるファッションビジネスの世界で必要となる専門的な知識について解説しています。このサイトではアパレル・ファッションビジネス業界で必要となる専門的な知識について解説しています。