日々是好日 茶道 意味
公開日 :  今年(2019年)9月15日にお亡くなりになった今回は早めのお昼を済ませ、開演10分前にのこのこと映画館にやってきた私と母。私達はそこでまず驚愕の光景を目にします。樹木希林さんの遺作ともいえる作品だということもあるのか、読んで字の如く「長蛇の列」が出来ているではありませんか!やっとの思いでチケットと「入場整理券」を手に入れ、長蛇の蛇行の蛇行の尻尾のあたりに並ぶことが出来ました。そして少しづつ少しづつ、牛歩の歩みで進む中、気がつくとなにやら母がペコペコと頭を下げ続けています。な、何?と思ったら、長蛇の列が動くたび、お知り合いの「お茶の先生方」に気がついて、口だけパクパクさせながら「まぁ~センセ、ご無沙汰いたしております!」と無声で挨拶を繰り返していたのでした。果たしてやっとの思いで席に着き、会場暗転、ブザーを聞いて「日々是好日」は静かな音楽とともに始まりました。この作品は、お茶をたしなむ人がその視点で楽しめるだけでなく、ヒューマンドラマとしても大変良くできていると思います。主人公が「静」なら同い年の従姉妹は「動」。この従姉妹に誘われ、しぶしぶ近所の茶道教室に通い始める主人公。帛紗さばきも足の運びも全てがおっかなびっくりの二人の様子は、映画を観ているこちら側には最初の笑いのポイントです。「そうそう、私もそうだったそうだった!」また、二人が初めて参加した大寄せの茶会は、二人からすればまるで「大混雑のバーゲン会場」だった、というところが印象に残ったようですが、私はこういう大寄せのお茶会で必ず、目にする「お正客様大固辞大会」がしっかり描かれていたのに大爆笑でした。「お正客様大固辞大会」とは…。大寄せでは誰も正客になりたがらず、主催者側は必死でどなたか!どなたか!お願いします!を繰り返し、そのうち誰彼となく「〇〇先生が…」と言い始め、その先生は最後まで嫌がり(笑)、主催者側の「お正客様が決まらないと、お点前が始められない。」というトドメの一言で観念。「私のような未熟者が高い所から失礼させていただきます。」とあくまで「快諾」ではない。私もこの「お願いします!」のお役目を何度も経験しており、若い頃は「何故?」何故にそんなに嫌がるのか?なんなら毎席私が正客やりましょうか?!ぐらいの勢いでイライラしていましたが、今なら分かります。謙遜ではなく、皆「己を知っている」ので「恐れ多くて」正客が出来ないのです。それぐらい「正客」とは貴賓なのです。…でも、知らない方々から見たら、本当に滑稽ですよね。さてその後、「動」の従姉妹はさっさと留学し、さっさと就職を決め、さっさと見合いをし、さっさと結婚をします。主人公はと言えば、これと言って「一生をかけられるような何か」も見つからないまま大学卒業間近、就職試験にも落ち就職を諦めてしまう。長年付き合った彼とは挙式2ヶ月前というタイミングで破談してしまう。そして大好きな父にも心残りを抱いたまま永遠の別れを迎えてしまう。…よくある話ではありませんが、あながち無い話でもありません。多かれ少なかれ、人は挫折や後悔を抱えて生きています。そんな主人公の紆余曲折をまるで大河のごとく「お茶」は大きく包み込み、気がつけば主人公がお茶を始めて20年の歳月が経っていました。初釜の日、「毎年、同じことが出来る幸せ」と仰った樹木希林さん演じる武田先生の言葉は今、ボディーブローのように私に効いてきています。当たり前の事など何一つなく、全ては奇跡の連続で出来ている。毎日毎日が輝くような「大切な一日」、とこの映画は教えてくれます、それもとびきり美しい映像とともに!!映画は100分ですが、20年分の人生模様と日本の四季を表す二十四節気が散りばめられていて見応え満点でした。「日々是好日」とは、唐の禅僧、「ヒビコレコウジツ」と読まれることが多いのですが、本来は「ニチニチコレコウニチ」。毎日が良い日ですよ、というより、良い日も悪い日も受け入れる。それがひいては悟りの境地へと繋がっていくのだ、と映画の劇中、二十四節気をひとつひとつ取り上げ、それに合わせて掛軸、茶碗、花と花入れ、季節の和菓子が宝石の展覧会のように出てくるのですが、やはり「見たら欲しくなります」し、「あのお菓子、カワイイ!どこのお菓子屋さんなんだろう?」と思うのが心情です。そんな気になるお菓子の出処や、掛軸も茶碗も花入れも、全部、パンフレットに載っています!!見ているだけでウットリですよ~♪今回は、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!タグ : 「「 皆様はじめまして!「お抹茶」や「お煎茶」をはじめ、知られているようでまだまだ知られていない日本茶のあれこれについて、また「季節のお菓子」や「お茶会」に纏わることなどを、うっすら歴女な私視線でゆるゆるお話できたらなぁと思っております。どうぞ宜しくお願いいたします♪ ・表千家講師資格保有・日本茶アドバイザー資格保有抹茶の旬はいつ?新茶の時期は八十八夜から半年寝かせた秋も深まる11月!茶道で使うあの道具の名前は何?お茶会で目にする茶道具の見どころをご紹介!お茶会は着物でなくても大丈夫!服装や持ち物は?流れと作法についてもご紹介します!濃茶の美味しい練り方!コツは抹茶の量と水分の量!オススメの練習方法?抹茶スイーツ簡単レシピ!ズボラな私は市販のお菓子で「○○するだけ!」茶碗を入れる箱紐の結び方と種類を分かりやすく紹介!真田紐と組紐の違いは?茶道で使うあの道具の名前は何?お茶会で目にする茶道具の見どころをご紹介!抹茶の値段の相場はいくら?【比較】スーパーで売ってる抹茶と高級抹茶で薄茶と濃茶を作ってみました!濃茶の美味しい練り方!コツは抹茶の量と水分の量!オススメの練習方法?お茶会は着物でなくても大丈夫!服装や持ち物は?流れと作法についてもご紹介します! 日日是好日(にちにちこれこうにち) 広い世界には、雨で困る人もいれば、雨で助かる人もいるんですね。 ところで、この『日日是好日』というのは、本当は、そういう意味ではないんです。 人間の考え方、人間の思い方というのは、いつでも自分中心なんですね。 好い日とか悪い日とかい� 「日々是好日」って何語でどういう意味ですか?ご存知の方教えてください。日々是好日(にちにちこれこうじつ)というのは、禅語です。茶席の禅語としても有名なものです。意味は毎日がよい日である、という意味ですが、これにはとても深 古くからある禅語ですが、その読み方は何と読む のでしょうか?また、この言葉をひもといていくと、茶の湯以外でも日常のなにげない重要な意味が 秘められています。また、映画のタイトルにも使われていて話題にもなっていますね。そこで、今回は「日々是好日」について身近なところからわかりやすく考えてみましょう。その意味は、しかし、これは言うのは簡単ですが、ほんとうにこのような気持ちで日々を過ごせる人がいるので しょうか。ちょっとしたことでわだかまりを持ったり、怒ってみたり、羨ましく思うことが私たち凡 人の考え方ではないでしょうか。「日日是好日」は、そのような心にとらわれず、それでは、「好日」とは、よい日という意味もありますが、禅の考え方では、誰かと比べたり快適な日というこ とではありません。つまり、茶の湯の教えでいうと、その日だけ無理をしたり背伸びした りしても、結局うまくいかないものです。そこで、ふっとわが身を振り返つてみると親戚の伯母さんが茶道の先生で、20歳の時に友だちと何気なく通い始めたお茶の稽古。一年二年と積 み重ねて礼儀や作法を学んだり、季節の移ろいを感じたり、伝統文化にふれたりするうちに、やがて 茶の湯の世界に引き込まれていく主人公が描かれています。私の感想ですが、お茶の稽古はほんとうにこの通りで、春夏秋冬を繰り返し繰り返しの年月ですが、 次の年にはまた少しお茶のことが理解できる自分がいるものです。パステルカラーのような日本の四季が映し出された柔らかなトーンの映像、お茶の先生役の樹木希林 と生徒役の黒木瞳と多部未華子の絶妙な演技は見応えがありますね。きっかけは何であれ、茶席では見る機会 があれば、ゆっくり拝見してみてください。それぞれの筆づかいに特徴があり、人柄も見えてくるよ うでとても興味深いものです。今回取り上げた「日々是好日」をはじめ、茶席の禅語は数多くあげられます。茶席の禅語としてポ ピュラーなものでは、茶道にこれといった教科書があるわけではありません。茶道の先生からの稽古と、こうした茶席の言葉などから学んでいきます。禅語は一語一語が難しいものですが、忙しい生活の中で、禅のことばを思い浮かべ静かに一服のお茶をいただく心の余裕、それが何より私 たちの心の癒やしにもつながると思います。ぜひ、美味しいお茶でリラックスしてくださいね。 生活のちょっとした悩みや趣味に関する体験談や解決策を紹介しています。まずは私の趣味の茶道に関する紹介と、作法などで困った際の解決方法を解説しています。生活のちょっとした悩みや趣味に関する体験談や解決策を紹介しています。まずは私の趣味の茶道に関する紹介と、作法などで困った際の解決方法を解説しています。