清須会議 映画 史実
entame.com こんにちは。三谷幸喜監督作品「清須会議」は本能寺の変で織田信長が亡くなった後、家臣である豊臣秀吉と柴田勝家が後継者を決定。わが国の歴史上初の合議により歴史が動いたとされる清州会議について豪華キャスト陣で映画化されました。この映画は三谷幸喜監督初の時代劇ということで話題となりました。ここでは映画「清須会議」は目次無料映画はこちら天正10年本能寺の変。一代の英雄織田信長が死んだ――。跡を継ぐのは誰か?— Yahoo!映画 (@YahooJP_movie) この映画のタイトルとなっている清須会議とは1582年明智光秀が討伐された後、清須会議では織田信長の後継者に柴田勝家が信長の三男である信孝を推していたのに対し、豊臣秀吉は信長の嫡男の遺児三法師こそがふさわしいと主張します。話し合いの場に秀吉は三法師を呼び抱き上げ、上座へと進み、周りの人たちに秀吉にすっかりなついている三法師を見て周りの人たちは彼らにひれ伏すしかなく、まんまと秀吉のシナリオに乗せられてしまい、後継者は三法師に決定する…というのが清州会議です。そもそも、清須会議は歴史上実際にあったことはみなさんご存知かと思います。つまり、この映画はただ、後でご説明するとおり原作となった小説があるので、実話を元に作られた小説をを映画化したと言った方がいいでしょう。【土曜夜8時からは映画『役所広司さん、大泉洋さん、小日向文世さん、佐藤浩市さん、妻夫木聡さん、浅野忠信さん、寺島進さん、でんでんさん、松山ケンイチさん、伊勢谷友介さん、鈴木京香さん、中谷美紀さん、剛力彩芽さん、坂東巳之助さん、阿南健治さん等豪華キャストが集結! — 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) では、映画「清須会議」の原作はと言うと、つまり、清須会議の小説は2012年6月幻冬舎より発売されています。ちなみに、発売日の6月27日はまさに清須会議が行われた日だそうですよ。三谷幸喜にとって、この小説は17年ぶりの本格小説だったそうで、彼が51歳を迎える直前に発売されました。三谷幸喜大感謝祭というのが行われ、そのラストを飾ったのがこの小説。日本の歴史を左右する信長亡き後の工房を現代語訳で綴ったエンターテイメント小説です。清須会議は日本初の会議と言われており、この会議ではさまざまな武将たちの逡巡や寧、お市の方、松姫たちの愛憎などが描かれており、【土曜夜8時からは映画『時代劇の枠を超えた映画『— 【公式】フジテレビムービー (@fujitv_movie) では、映画「清須会議」の原作である三谷幸喜の原作「清須会議」の評価や感想について見てみましょう。どこまで史実が本当なのかはさておき、現代語訳が軽妙で面白く登場人物たちの人物像が色濃く興味深いです。特に面白いのは思い込みが激しく単純な性格の柴田勝家。天下のためならどんな手段も選ばない羽柴秀吉、計算高い松姫、魔性の女性お市…など、どの登場人物も興味深いです。現代語訳がかなりくだけており、まるで今の政治家がやり取りしているような雰囲気で笑える小説。実際の清須会議もこの小説のようにさまざまな思惑が行き交ったのだと想像できます。松姫はこの小説の中でほぼ存在感がなかったのに、最後の部分で存在感を感じさせました。とにかく面白い小説で一気読みしました。歴史小説に厳密さを追求する人もいますが、あくまでも小説はフィクションだと思って読むべきですね。小説に歴史の忠実さを求めるなら、それはまさに小説とは言えませんよね?小説は史実では埋められないさまざまな事件や人間味を加えることで歴史小説としての醍醐味が生まれるのです。まさにこの小説は三谷幸喜監督映画「清須会議」はこの映画は史実を元に作られた三谷幸喜の小説を元に作られた映画で、実話や原作は存在します。原作の小説は非常に評価が高く、読んだ人はみなこの機会に「清須会議」の映画を観るのもいいですが、ぜひ三谷幸喜の原作小説を読んでみたいと思います!\フォローお願いします/Copyright© ここからは映画「清須会議」のネタバレを含んでいます。あらすじの結末まで解説していますのでご注意ください。目次天正10年(1582年)、本能寺の変で織田信長(篠井英介)がこの世を去り、織田家の後継者や領地配分を決める「清須会議」が開催されることとなりました。一日目一方、明智光秀の首をとり、織田信長の敵を討って調子に乗る羽柴秀吉(大泉洋)も清須に到着します。きりきり舞いの勝家をよそに、のんびりと構える秀吉。一見、祭り気分な秀吉ですが、実は勝家を出し抜こうと策を巡らせていました。秀吉は、次男で大うつけ者と噂される織田信雄(妻夫木聡)を後継者として推薦しようと考えます。秀吉が、後継ぎとしてふさわしくない信雄を後継者に推したのには、深いわけがありました。実は家臣として織田家に付き従うのではなく、織田家を乗っ取り、自らが天下統一をはたそうともくろむ秀吉。そして勝家と同じく、想いを寄せるお市の方のところへ出向く秀吉ですが、夫や息子を殺され恨みを持つお市の方から毛嫌いされ、贈り物を目の前で池に捨てられてしまいました。すぐにでも会議が開かれると思われていましたが、滝川一益(阿南健治)の到着が遅れて会議は延期。そこへ、秀吉の妻・寧々(中谷美紀)がやってきます。一方、前の晩に秀吉と一緒に酒盛りをしていた勝家は、秀吉が信雄を推薦すると知り、世継は信孝だとアピールするため信孝のそばに常に付き添うことにします。そしてお市の方の娘と仲良くしている姿を秀吉に見せつける勝家。お市の方が自分をいたく嫌っていると気づいた秀吉は、軍師・黒田官兵衛(寺島進)の策で、信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方に引き入れようと考えます。しかし変わり者の三十郎を味方につけるのは、一筋縄ではいきません。そして次に目を付けたのが池田恒興(佐藤浩市)でした。それは勝家も同じで、自分の味方に付くよう池田に頼みます。ストレートで古い考えの勝家とは違い、明るく大勢の者から慕われる秀吉。どちらにつくかで、池田は悩みます。まだ到着しない滝川一益を待ちつつ、浜では信孝側と信雄側との旗とり大会が行われることとなりました。勝家が味方に引き入れていたと思っていた池田は、既に裏で繋がっていた秀吉側につき、勝家は憤ります。その様子を見て、池田はわざと勝負に負けてしまいます。次に勝家と秀吉で旗とりをして、勝ったのは秀吉でした。最後に信孝と信雄が争います。信雄は走るのが早く、勝負は信雄が勝ったと思われましたが、旗をとらずに走って去っていきました。勝負は信孝側が勝ち、あまりにも愚かな信雄に嫌気がさした秀吉は、その帰りに信忠の息子・三法師(津島美羽)と出会います。本当であれば世継は信忠でしたが、戦で亡くなってしまいました。幼い三法師を見て、秀吉は世継を三法師に託そうと考えます。一方、自分に好意を寄せる勝家を利用し、秀吉を失脚させようと試みるお市の方。そんなこととは知らずに、我を忘れてお市の方に入れ込む勝家。長秀は「うつつをぬかすな」と注意しますが、恋は盲目と言わんばかりに勝家は全く聞き入れません。そんな時、秀吉は長秀に近づきます。「自分の味方についてほしい」と頼む秀吉。長秀は断りますが、言葉巧みに長秀を誘惑し、秀吉も心を揺さぶられます。滝川一益は間に合わず、ついに勝家、秀吉、長秀と池田で話し合いが開かれることになりました。すっかり勝ったつもりでいる勝家の力説で、三男の信孝に後継が決まりそうになります。しかし秀吉がすかさず、「本当に継ぐべきは信長の血を引き、信忠の血を引いている三法師様だ。」と言い放ちます。話し合いでは決まらず、ついに多数決をとることになります。会議参加者は勝家を除いて皆、秀吉に同意。味方だった長秀までが秀吉側についてしまい、勝家は怒り出します。そして滝川一益が到着した時には、すでに会議は終了していました。後継人は信孝に決まりましたが、三法師に気に入られた秀吉が実質的に次の権威を振るうこととなります。その夜、秀吉がトップに立つことがどうしても許せないお市の方は、勝家に秀吉を殺すよう命じます。勝家は忍びの者を使って秀吉を殺そうと考えます。それを前田利家から聞かされ知った秀吉は、自分を殺そうとたくらむ勝家のもとに自ら出向き、「かくまってほしい」と頼みました。この行動に、勝家もついに降参します。秀吉を殺すことにも失敗し、どうしても仕返しをしたいお市の方は、勝家と祝言をあげることにします。しかし何も知らない勝家は、お市の方を手に入れたことで自分が勝ったような気分になっていました。そして城を後にする勝家に、秀吉は両手をついて「これまでの無礼な振る舞いを許してほしい」と頭を下げます。こうやって勝家を安心させ、この先の力を蓄えようと策を企てる秀吉。そして城を出る秀吉に、三十郎が声をかけます。「織田信長が亡くなったときに、織田家は滅びたも同じだ」と言う三十郎。その言葉を聞き、秀吉は天下統一を目指して突き進んでいくのでした。以上、『清須会議』のネタバレあらすじと結末でした。tomo1128さんの感想三谷さん原作のコメディタッチな感じが非常に良かった。